過去ログ - 少女「だーれだ」青年「だれだっけ」
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28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/28(木) 18:12:42.88 ID:sZjIVD37O
青年「そうでしょう?」
青年「僕は真っ白い窓枠で縁取ったその絵をなんと名付けようかな、なんて。ぼんやり考えるのが好きでした」
少女「どんな名前にしたんですか?」
青年「なんてことない。『休日』です」
少女「本当になんてことないですね」
青年「ひどいなー。休日ほど、人の気持ちが安らぐときはないでしょう」
青年「僕はその絵を見て、それほど癒されていたということです」
少女「なるほど」
青年「そんな風に、僕は絵が変わる度に名前をつけていました」
青年「そして今日のように雲のない空に」
青年「赤い風船が飛んでいくのを見ました」
青年「どこに辿り着くのかも分からないのに、ただ昇り続けていく赤い風船」
青年「それを泣きながら、ただ見守っている少年」
青年「僕はその絵を、なんと名付けたら良いのか分かりませんでした」
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