過去ログ - フィアンマ「許されるのなら、もう一度だけ」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2013/03/28(木) 00:51:24.98 ID:/fMxNpIV0
そうこうしていると、後方のアックアと目が合った。
彼は敵意などを一切見せず、むしろ不可解そうにフィアンマを見やり。
「今日は休日だと聞いていたが、緊急の予定でも出来たのであるか」
「……特にないが。……アックア、一応聞いておくが」
「何だ」
「今日は、何月何日だ」
フィアンマの質問に、後方のアックアはやはり不可解そうに眉を潜め。
そうして、当たり前の事実を当たり前に答える。
「今日は七月十九日である」
「…しち、がつ?」
西暦を問いかける。
やはり、当たり前の回答が帰って来た。
ここは未来ではない。どちらかといえば、過去だった。
アックアと別れ、フィアンマは地下書庫へ入る。
誰も居ないひんやりとしたその場所は、頭を冷やしてくれたし、思考を整理する相応しい場所だ。
(今日は、七月十九日)
(西暦はXXXX年)
(つまり、俺様は過去へと戻って来た)
(最後の記憶はあのオッレルスと名乗る男に背負われたところまで)
(何らかの術式を適用し、過去に戻したところで諸記憶を消去した?)
(何の為に。目的が全くもって見えない)
(そもそも俺様本人を移動させたのなら右腕は無い筈だ)
(縫合したにしては手術痕が見当たらない。魔術による接続があったとも思えない)
(……同じ世界なのか? 平行世界である可能性もある)
(しかしアックアの反応や言葉を交わした際の反応を見るに、俺様は『右方のフィアンマ』のままだ)
(戦争は起きていない。……そのような準備も、資料を見るに俺様は始めていないようだ)
(まだ、引き返せる。……まだ、………遅くない)
(今まで此処で生きていた"この俺様"には申し訳ないが、)
「許されるのなら、もう一度だけ」
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