19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/28(木) 01:23:43.67 ID:TYm8Kg4Lo
よほど長い時間、堪え忍んできたのだろう。
どうかあと一人、女子の部員が増えますようにと手を合わせて拝んでくる先輩二人の姿に、今更入部しませんと言えるはずもなく。
……まあ、こういうきっかけで部活をやるのも面白い、かな?
金髪の少年は自分なりに納得できる結論を出して、部の面々へ頭を下げた。
「えーっと、今日から麻雀部に入らせてもらいます、須賀京太郎です! ぶっちゃけ麻雀はルールも知らないド素人だけど、頑張って覚えるので……よろしくお願いします!!」
後になって振り返れば、ずいぶんと適当に決めた入部だが――
「どうだ京太郎、ここなら面白いものありそうだろ?」
「だったらいいんだけどなー」
「むぅ、連れない反応だじぇー」
「そうでもないさ、意外と面白くなりそうだなって思ってるぜ?」
優希の同意を求める言葉に素っ気なく返す。
しかし、胸の内で膨らみ始めた「これから何か始まる……かもしれない」という期待感に、金髪の少年の口元には確かに笑みが浮かんでいた。
314Res/136.35 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。