451: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/18(木) 18:08:37.68 ID:+Qo3lcGpo
そうして、私は美希と四条さんの後ろを見つからないように着いて行くことにした。
気取られないようにするのは以外と大変で、
452: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/18(木) 18:09:24.97 ID:+Qo3lcGpo
美希が島の中心よりも少し外れた所にある役所の建物の中に入っていく。
窓の多い建物だったから中の景色は隣の建物からでも見えてしまう。
という訳で私は隣の建物の屋上に登った。
453: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/18(木) 18:10:42.26 ID:+Qo3lcGpo
四条さんはそれを後ろから黙って見ているだけだった。
彼女はそれでいいのかしら。いえ、彼女は多分わかっていないだけなのかもしれない。
454: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/18(木) 18:11:22.14 ID:+Qo3lcGpo
だけど、どんな部屋に行ったのかはすぐに分かった。
『ピンポンパンポーン。こんにちはー。クロイ帝国、帝国軍からのお知らせなの』
455: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/18(木) 18:11:53.49 ID:+Qo3lcGpo
『島のみんなや遊びに来ているみんなにはとっても残念なお知らせなんだけど、
この島は大変重大な罪を犯してしまいました』
『その罪はとある帝国軍を裏切った召喚士、我那覇響ちゃんのせいなの』
456: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/18(木) 18:13:20.84 ID:+Qo3lcGpo
『だからその代償として帝国は最大の軍備を持って、この島をなくしちゃうことにしたの』
『もう、帝国の巨大な艦隊はこっちにも向かってるし
今日の夕方、日が沈む頃には軍の介入が始まると思うの』
457: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/18(木) 18:18:57.10 ID:+Qo3lcGpo
島の大きな建物!?
まさか、あの島の中央のほうにあるあのホテルのことを。
なんて勘ぐる暇もなく、一番目立つくらいに高いホテルは
真ん中の辺りから爆発した。
458: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/18(木) 18:19:32.95 ID:+Qo3lcGpo
このままだと我那覇さんが。
島全体から裏切り者扱いをされるだろう我那覇さんを思った時に
私は胸が苦しくなった。
459: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/18(木) 18:20:06.36 ID:+Qo3lcGpo
「真が千早を迎えに行けって。
真達は港に向かってパニックを少しでも和らげに行ったよ」
460: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/18(木) 18:22:01.91 ID:+Qo3lcGpo
「お願い……千早! 助けて!」
私は我那覇さんの目に涙を見た。
461: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/18(木) 18:23:28.35 ID:+Qo3lcGpo
我那覇さんは大きく頷いてそれから私達は
人の流れにそって同じように走り、港へ向かった。
港は予想通り、人で溢れかえっていてとても誰もが順番なんて守る気なんておきなかった。
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