735: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 14:09:38.59 ID:abMfBsPXo
「お姉ちゃん。それじゃあこれでさようならだ。
僕とはもう、一生会えない」
「分かってるわ」
736: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 14:10:40.83 ID:abMfBsPXo
「私はそんな勇者なんて強いものじゃ、もう到底ないわ」
「ううん、お姉ちゃんは立派な勇者だよ」
737: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 14:14:07.46 ID:abMfBsPXo
欲を言えばもっと話したかった。
色んな話をして真や萩原さんや我那覇さんを紹介したかった。
思い残すことはたくさんある。
738: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 14:15:16.29 ID:abMfBsPXo
「ハァ、ハァ……あいつ! あれがお前の弟か」
「ええ、そうよ」
739: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 14:16:12.53 ID:abMfBsPXo
「待って。落ち着いて話を聞いて」
「おかしいと思わないの!?」
740: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 14:17:10.08 ID:abMfBsPXo
「彼はもうあなたを捨てるということよ」
「何よりも忠誠を誓っていたはずのあなたをも」
741: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 14:17:44.34 ID:abMfBsPXo
私には必要だった。いえ正確に言うのであればこの帝国にこの人は必要。
天ヶ瀬冬馬はより一層警戒しだす。
742: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 14:18:11.64 ID:abMfBsPXo
「……っ! ふざけんな!
結局お前は自分の探していた弟が俺の中にいたから、
だから、俺を生かしておきたいんだろう!?」
743: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 14:18:51.46 ID:abMfBsPXo
「確かにそうよ。でも優は違うわ」
「あなたのことをあなたの中でこの数年間見てきて、
全てを知っているのよ」
744: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 14:19:25.13 ID:abMfBsPXo
「私は分からない。だけど、優は分かると言ってくれていた」
「あなたに……やって欲しいことがある」
745: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 14:19:58.00 ID:abMfBsPXo
「俺達はずっと敵同士で戦い続けていたはずだ」
「今起きているこの戦いで負けたらアンタ達は帝国をまるごと飲み込むつもりだろう!」
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