781: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 14:48:56.40 ID:abMfBsPXo
「私は千早ちゃんを助けたいと思った……」
「同時に千早ちゃんに意地悪をする親が許せなかった」
782: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 14:49:42.77 ID:abMfBsPXo
「それから私は昼間は剣の稽古に町へ出かけて
通い続けて2年が経った」
「実力も着いて来て……」
783: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 14:50:34.00 ID:abMfBsPXo
「私は逆らう暇もなく不死にされてしまったけれど」
「でもほら、千早ちゃんも一緒に妖精に進化すればずっと一緒」
784: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 14:51:00.78 ID:abMfBsPXo
だけど、これはきっと春香なりの愛だった。
それを分かった上で私は首を横に振った。
785: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 14:51:29.56 ID:abMfBsPXo
「どうして? ねえ、私、千早ちゃんと一緒にいたいだけだよ?」
「千早ちゃんだってそう願ってたんじゃなかったの!?」
786: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 14:52:25.27 ID:abMfBsPXo
「あなたを認めてはいけないのよ!」
「そこにいる死にぞこないは認めようとしているのに!?」
787: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 14:52:59.85 ID:abMfBsPXo
「そこの水槽に入ってるあの子の身体はもうとっくのとうに朽ち果てているわ」
「魔法でできた特殊な水につけてあるのだろうけれど、
きっとそこから出したら身体はすぐに元のあるべき姿へ還る」
788: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 14:53:28.79 ID:abMfBsPXo
「だけどね」
「私には戦争を止めなくちゃいけないの」
789: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 14:54:09.47 ID:abMfBsPXo
「悲しんだわ。私は。とても悲しかった。
立ち直れないと思ってたし、ずっと引きずっていた」
「私が死んだことを?」
790: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 14:54:38.49 ID:abMfBsPXo
「きっとみんなが、世界中の人が死ぬことなんてなくて
なんでも手に入ってなんでもできて毎日をダラダラと過ごして……」
「飢えて苦しむこともなくて、働きもせず」
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