792: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 14:58:37.27 ID:abMfBsPXo
震えるほどの寒気がする春香の気迫に飲み込まれそうになる私は
すぐに剣を構える。
793: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 14:59:15.00 ID:abMfBsPXo
春香は自分の目の前に手を伸ばす。
手のひらには空中からどこからともなく集まった光が集結し、
それは一本の剣を作り出していた。
794: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 14:59:56.14 ID:abMfBsPXo
「私はね、春香。あなたを死なせてしまったことに罪を感じているの」
「ずっと引きずっていたし、今でもそう」
795: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 15:00:33.09 ID:abMfBsPXo
「賢者の石の力を使って私を元の人間に戻そうなんてそうはいかないからね」
誰もいない部屋で、春香の声だけが鳴り響く。
796: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 15:01:05.87 ID:abMfBsPXo
「……あの頃にはもう……戻れないのね」
「千早ちゃん……今ならまだ許してあげるんだからね」
797: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 15:02:38.46 ID:abMfBsPXo
「目と目が逢う
瞬間好きだと気づいた」
798: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 15:09:35.31 ID:abMfBsPXo
「戻れない二人だと わかっているけど
少しだけ そのまま瞳 そらさないで」
799: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 15:12:49.51 ID:abMfBsPXo
春香は次々に魔法を繰り出す。
現れては消えては面倒だわ。
800: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 15:13:42.11 ID:abMfBsPXo
「がッ!?」
私は春香を掴んだ。ちょこまかと空中に逃げられても敵わない。
801: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 15:16:50.38 ID:abMfBsPXo
だ、だけど唄うことをやめてはいけない。
今歌を止めてしまったら、私はすぐに殺される。
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