798: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 15:09:35.31 ID:abMfBsPXo
  
 「戻れない二人だと わかっているけど 
  少しだけ そのまま瞳  そらさないで」 
  
  
799: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 15:12:49.51 ID:abMfBsPXo
  
  
 春香は次々に魔法を繰り出す。 
 現れては消えては面倒だわ。 
  
800: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 15:13:42.11 ID:abMfBsPXo
  
 「がッ!?」 
  
  
 私は春香を掴んだ。ちょこまかと空中に逃げられても敵わない。 
801: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 15:16:50.38 ID:abMfBsPXo
  
 だ、だけど唄うことをやめてはいけない。 
 今歌を止めてしまったら、私はすぐに殺される。 
  
  
802: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 15:18:53.53 ID:abMfBsPXo
  
 「Ah〜揺れる気持ち 
  Ah〜奪って欲しい」 
  
  
803: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 15:25:59.56 ID:abMfBsPXo
  
 だけど、あと一撃くらいは与えて 
 今発動している魔法の効力だけは揺らがせておきたい。 
  
  
804: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 15:26:30.75 ID:abMfBsPXo
  
 ヤバい。剣は重たくて持てない。 
 だとすれば……。 
  
  
805: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 15:27:36.44 ID:abMfBsPXo
  
 転がる私はすぐに立ち上がり、直感的に拳を振るう。 
  
  
 それは私の背後。 
806: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 15:30:30.44 ID:abMfBsPXo
  
 春香に攻撃が加わったことにより継続されていた魔法は絶たれて 
 剣もいつも通りの重さに戻っていた。 
  
  
807: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 15:33:03.09 ID:abMfBsPXo
  
 あんなに愛していた春香とこんな風に殺し合いをしなくちゃいけないなんて。 
 でも、元はと言えば春香を殺してしまったのは私のせいでもある。 
  
  
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