過去ログ - みどり「恋の花咲くバレンタイン」
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3: ◆B4MtamakoQ[sagesaga]
2013/03/28(木) 19:56:59.40 ID:HDV2g6f4o
私には、好きな人がいる。
だから仮に告白をされたとしても、断る以外の選択肢は無い。
そして私の片想いが成就することは決して無いと分かっていても。
そろそろ家を出る時間だ。
着替えを手早く済ませ、鞄を持って玄関を出る。
家を出ると、2月の冷たい風が私の肌を刺した。
手に持っていたマフラーを首に巻いて歩き始める。
遠くの山には靄がかかっていて、より一層冬の雰囲気を高めていた。
しかし、例年通りのバレンタインが無いだけで気分は楽だし、憂鬱な感じもしない。
バレンタインが休日の場合、経験上その前日に渡されることもあるけど、それでも普段よりもずっと少ないはず。
角を曲がると、可愛い装飾が施された『うさぎ山商店街』の看板が見えた。
小さい頃から気になっていたけど、看板から垂れている梯子は一体何に使うんだろうか。
その梯子の近くにたまことかんながいた。
たまこはセーターを着込んでいたけど、それでも寒いようで、体をちぢこませながらかんなと話していた。
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