17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/29(金) 16:25:49.07 ID:Np/hgcC7o
6
「インキュベーター。いるんでしょ」
夜。学校の屋上で、まどかは呼びかけた。
「やぁまどか。決心してくれたんだね?」
「……うん」
決意をこめて、まどかは頷いた。
「それじゃあ、はじめようか」
変身するように言われ、まどかはそうした。
その首元のソウルジェムにキュゥべえは触腕を伸ばす。
煌、とまどかの魂が輝きを増した。
同時にまどかの前、キュゥべえの後ろに蜃気楼のような門が現れた。結界の入口である。
「さぁ、あとは君が、このなかの君自身を倒すだけだ」
いつもとなんら変わらない調子でキュゥべえが告げる。
まどかは弓を握りしめて頷こうとしたそのとき。
「――その必要はないわ」
まどかの背後から、そう声がした。
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