過去ログ - まどか「ありがとう」
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9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/29(金) 15:51:19.19 ID:Np/hgcC7o
『もしかしたら君は、自分が死ねば解決すると思ってるかもしれないけど、』

『――魔女が解き放たれちゃう可能性もある、そうでしょ?』

『訂正するほど間違ってはいないね。つまり君の願いが無効化されてしまうわけだ。まぁ魔獣は不必要になって出現しなくなるかもしれないけれど。
そして、君には残された時間すら少ない。まどか、君は自分の因果が減衰しているのを感じるかい?』

目を閉じたまま、まどかはわずかに眉根を寄せた。

『どういうこと』

『契約の際に叶えられる願いの規模は、基本的に当人に接続された因果の量に比例する。
因果とは自己と他者のあらゆる相互関係だから、その量というのは生涯を通じて世界に及ぼせる影響のことだね。
ふつうは願いが叶えられてもその因果の量は変化したりしない。あくまでそれは可能性の話だからね。
でもまどか、君は違う』

キュゥべえがまどかを見上げた。

『魔女システムの改編という、壮大すぎる願いは、魔女を永劫封じ続けるという概念を生み出した。
それは君の因果が概念のレベルにシフトして生み出されたものだ。わかるかい? 君はもう、この世界にさしたる影響を及ぼせないのさ』

まどかは目を見開いた。
唇を噛む。




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