過去ログ - 劇場版・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/29(金) 23:47:32.07 ID:4764DHEAO
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麦野「――出番だ御坂美琴ォォォォォォォォォォォォォォォ!」

シャットアウラ「!」

御坂「〜〜わかってるっちゅーの!耳元で怒鳴んないでよね!」

シャットアウラの駆る機動兵器が加速し、マイバッハを追う遙か後方から追い上げて来る一台のタクシー。

麦野『(うるせーな。私の指示に従うって言ったでしょうが。テイクアウトくらいはしてやるわよ……)』

御坂「(誰がテイクアウトぐらいで誤魔化されるっつうの!)」

そのルーフにて御坂はイヤホン越しに、ファミレスでぼやいていた麦野を思い出しながら怒鳴り返した。
一日中、表の護衛は麦野達が務める中で裏の護衛を任され溜まっていた鬱憤が爆発した形になる。それは

麦野『条件があるわ。護衛に関しては私の指示に従ってもらう』

御坂『はあ!?』

麦野『聞け。これはガキの用心棒ごっこじゃねえんだよ。敵はあのオカルト野郎共だけとは限らないのよ』

昨夜、麦野が出した条件。それは御坂に表立って行動するのではなく、影のように付き従えと言うものだ。
敵は魔術サイドのみならず、オービット・ポータル社そのものの可能性も考慮した上で麦野が下した判断。

麦野『あんたは言わばあっち側にとってノーマークのエースで、こっち側ではフリーのワイルドカード』

事実、シャットアウラはステイルと麦野が骨肉相食む間を出し抜いて鳴護に迫っている。そこで御坂が……

シャットアウラ「(何故、第三位が首を突っ込んで来る!?)」

介入した事はシャットアウラにとっても想定外の出来事だった。最も厄介な麦野さえ取り除けたならばと。
上条が戦線離脱した事から言ってもまたとない好機を、麦野をも上回る戦力がまだ控えていた事に対して。
だが後に麦野は諧謔する。『昔の私なら連中が出て来た時に御坂を呼び出して挟撃出来たはずなのに』と。

シャットアウラ「クロウ4!クロウ7!フォーメーションB!」

七機の機動兵器が北斗七星陣を取るのと同時に、タクシー上より御坂が伸ばした手を麦野が掴んで飛翔し。

麦野「足引っ張んなよ御坂!」

御坂「誰に言ってんのよ!!」

硬貨と拡散支援半導体が同時に舞い、黒鴉部隊を狙い撃つ。敵であるが故に互いを知り尽くした動きで。


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