過去ログ - 劇場版・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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[saga]
2013/03/30(土) 00:26:37.37 ID:q4+47elAO
〜76〜
男性「再突入保安軌道から外れている!機体を保つので精一杯だこのままではデブリベルトに突っ込む!」
御坂『そっちは私が何とかする!とにかく現状維持をお願い!』
一方、操縦席では男性が衛星回線を開いて地上と連絡を取りつつ必死に降下角度の誤差修正を行っていた。
デブリベルトとは宇宙に漂う隕石やゴミの吹き溜まりで、接触すれば墜落する前に機体が吹き飛ぶだろう。
だが男性は操縦桿を握り締める手から脂汗を、全身から冷や汗を流しながらのしかかる重圧に耐えていた。
そこへ――
シャットアウラ「………………」
男性「……君は、まさかそんな」
操縦席へと脇腹を押さえたシャットアウラがヨロヨロと姿を現すのを見て、男性が目を見開いて低く唸る。
それを受けてシャットアウラが土気色の顔にも困惑を浮かべて見返す。こんな男は知り合いにはいないと。
男性「――セクウェンツィア機長の娘さんだね?面影があるよ」
シャットアウラ「……父を知っているのか。貴方は、一体……」
男性「俺は……」
そうシャットアウラが訝しむのを見て、男性が悲しげに笑った。
男性「俺は、君のお父さんが乗っていたオリオン号の副機長だ」
〜76.5〜
黄泉川「何とかする、って宇宙空間のデブリベルトをどうするつもりじゃん!?いや、待てよ、そうか!」
御坂「そう言う事!揉み消してなんて言わないから見逃して!」
鳴護「――テレビをごらんになってる、230万人の皆さん!」
同時刻、地上では御坂が何やら作戦があるらしく『エンデュミオン』へと突入し管制室を目指して直走る。
一方、ここで起きた一部始終を放送していたカメラに向かって雨にうたれた鳴護が向き直り、語り出した。
鳴護「――今、この世界で一番危険な場所で、あたしの大切な友達が戦っています。だからお願いです!」
記者「!?」
鳴護「祈って下さい。願って下さい。望んで下さい。想って下さい。たった一つだけ、ただ一言で良い!」
泣きながら叫び、両手を握り締めて足を踏み鳴らし、空を掴むように掲げ、流れ星に願い事を言うように。
鳴護「祈りを、救いを、助けを、皆が笑って迎えられる、そんなハッピーエンドを、ただ一度だけで良い」
空に居る上条が望む結末と地に居る鳴護が願う奇蹟とが、折り重なり紡ぎ合い歌い上げられる名も無き詩。
鳴護「――奇蹟を!」
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