過去ログ - 劇場版・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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[saga]
2013/03/30(土) 00:36:32.26 ID:q4+47elAO
〜82〜
詩菜「それじゃあ沈利さん、当麻さんを宜しくお願いするわね」
麦野「はい“お母様”“お父様”。後の事は私にお任せ下さい」
上条「(誰だよお前!でも突っ込んだら後で傷口抉られる!)」
麦野「(外堀は母親から埋めるもんよ。ふふふ、計画通りね)」
詩菜「あらあら、そんな他人行儀じゃなくて“詩菜さん”で良いのよ?冬休みになったら遊びにいらして」
刀夜「(……母さんの若い頃に似てる。苦労するぞ我が息子)」
一方、『刺突杭剣』を巡る戦いを終え、入院中の上条を見舞いに来た両親に対し、麦野はこれ以上無い――
そう、これ以上無いほど深窓の令嬢然とした笑顔と言葉と立ち振る舞いで歓談し丁重に見送ったのである。
大覇星祭初日より対面し、清いお付き合いをさせて頂いておりますと嘯き、学園都市の案内を買って出……
麦野「ふーっ、疲れた。ねえこのリンゴもらっても良いかしら」
上条「へいへいお好きなように麦野さん。って言うか上条さんは疲れた疲れきった疲れましたよ三段活用」
麦野「私もよ。笑い過ぎて顔の筋肉がおかしくなりそう。あーあ、肩凝った。温泉でも行きたいくらいよ」
まんまと取り入ったのである。そして今は上条の横たわるベッドに腰掛け足を組んでリンゴを齧っている。
二人で見上げた窓辺には天高く馬肥ゆる秋の空が広がり、もうひと月もすれば紅葉の時期になるだろうと。
上条「いっその事、思い切って海外旅行なんか良いかもな……」
麦野「夏ならバリ島、冬ならイタリアなんか行ってみたいわね」
上条「そんな金、財布のどこを逆さに振ってもねえんだけどな」
麦野「こうやって入院費やらエンゲル計数ばっか嵩んで行くし」
上条「くじ引きでも当たればなあ。我ながら貧しい発想だけど」
麦野「とりあえずまあ、冬休みはあんたの実家に決定って事で」
芯だけになったリンゴをゴミ箱に放り投げ、麦野がゴロンと横たわり、上条を胸に抱いて頭を撫でて行く。
上条「そん時はインデックスも一緒に連れて行ってやらないと」
麦野「そうね。あとさっき聞いたんだけど当麻の家の近くって」
上条「ああ。御坂の家も近いらしいな。すげー偶然だよなこれ」
そんな二人を見下ろすよう『ARISA』と電光表示された飛行船が空を渡り、秋風がカーテンを翻らせ。
麦野「この先もあいつと腐れ縁が続くと思うとゾッとしないわ」
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