過去ログ - 小梅「いあいあm@ster」
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165: ◆3feiQFueVc[sage]
2013/06/27(木) 22:13:49.48 ID:itcbOkWqo

 そして白銀の女王は気高くも超然と。
 羅紗舞う王女は凛々しくも毅然と。

「結構。実に結構。ならば手ずから喰らいなさい白坂小梅! 貴女が私を送還しなさい、己の為に、己が信じる道の為に!」

「我が名、ナイアーラトテップ、最果てより訪う尽きせぬ混沌――」

 門が開き、空が落ちてきて……天と地が咬合し、這い寄るものどもを飲み込んだ。
 義眼が異音を発し、小梅の放っていた仄かな光が消え、倒れこむのを、冷たい風が抱き止めた。
 眠りを妨げるものがいなくなると、何事もなかったように埠頭のそれも巨躯を海に沈める。
 ……さんざに焼切られ、切り裂かれた傷など、なんでもなく。

 あとには、壊滅した街と、累々たるひとだったものと、あとは、数えられるほどの、ひと。



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