過去ログ - 銀さん「魔法少女リリカル銀さん」なのは「始まらないで下さい」
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30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/04/03(水) 01:51:27.27 ID:gMXFZPIN0
 それは小規模の爆発だった。
 現になのはとフェイトは弾き飛ばされただけで傷一つ負っていない。
 しかし異常なのはその威力、その局地的な衝撃は二人のデバイスに致命的なダメージを負わせ、余波は大規模な振動と衝撃波を巻き起こした。

アルフ「フェイト!」

銀さん「ちぃぃ!何だってんだぁぁ!!」

ユーノ「ジュエルシードが!!たぶん、二人の場力のぶつかり合いで暴走を…!!」

銀さん「くっそ、これだから餓鬼の喧嘩は保護者が止めねぇとダメなんだ!!」

アルフ「あんた数レス前の発言覚えてねぇのかあぁぁぁ!!!!」

銀さん「仕方ねぇ…!!」

銀時は吹き荒れる魔翌力の奔流の中、力技で爆心地に向けて歩を進め始める。
 一歩、また一歩と確実にジュエルシードとの距離を詰めていく銀時にアルフとユーノは手を伸ばす。

アルフ「ちょっと、あんた何してるんだい!!」

ユーノ「銀さんだめです!!危険すぎます!!封印されるのを待たないと…」

なのは「ゥぅ…ん……」

銀さん「かといっても肝心の杖が両方折れちまってるだろうが!!願いを叶える宝石なんだろ!?止まれって願えば良いだけの話だろうがあァァァ!!!」ガシッ

フェイト「うぅ……!!やめ…!?」

一歩遅く気がついたフェイトは驚愕に目を丸くした。
笑っている、男は危険なエネルギーの塊を両手に包んで、暴力的な魔翌力の奔流に晒されながらも笑っていた。

銀さん「それになぁ、こんなもん今までに比べれば屁でもねぇんだよぉぉ…!!!!」

 銀時は木刀を逆手に持って、腹の前に持ってきたジュエルシードに向ける。
 フェイトには知る由もない、それを近くに見るアルフとユーノもだ。
しかしそれは、古く侍が切腹を行う構えのように見えた。

銀さん「こんな危険物目の前にして…餓鬼に任せるようじゃあ、魂が折れちまうんだよ…あいつらに顔向けできねぇんだよ…」

 そう言いながら、銀時はジュエルシードに向けて木刀を振り下ろした。
 爆風の中、銀時の脳裏に複数の笑顔が蘇って来る。
 丁度今と同じような状況、なにかの力の奔流を共に抑え込む強がりの笑顔達…

銀さん「俺の記憶の底で、俺の帰りを待ってる…」

それは大切な、自らの世界。
大切な、掛け替えのない仲間達。
 大切な……

銀さん「生きとし生ける、全ての馬鹿共になあああぁぁぁぁぁぁ!!!!」


爆風が収まった頃には、それまでの惨劇が嘘だったかのような静寂が結界内を支配していた。
しかし、銀時はその中で拳を握り立っていた。
立ったまま、何も無い掌を拡げて呟いた。
 
銀さん「帰ってきたぞ…馬鹿共」



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