過去ログ - 銀さん「魔法少女リリカル銀さん」なのは「始まらないで下さい」
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56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/04/07(日) 00:30:10.47 ID:eguoDIWg0
 アースラ

 アースラの艦橋に居る誰もが、局員の送った映像に目を奪われていた。
 アースラにかつぎ込まれた銀時も、局員達に肩を組まれながら艦橋へと足を運び…映像を見て眼を見開いた。

 そこに、時の庭園の奥底にあったのは…巨大な試験管に浮かぶフェイトによく似た少女の死体だった。

銀さん「こいつぁ…」

プレシア『私のアリシアに…近よらないでええぇぇぇ!!!!』バリバリバリバリ

管理局員『『『ぐああぁぁぁぁ!!!』』』』

 雷撃の一発で管理局員達を沈黙させたプレシアは、開き直ったかのように不気味に笑ってモニターへと向き直った。

プレシア『ふふふ…ふふふふ…そうよ銀時、これがアリシアよ。私の本当の娘…フェイトは死んだアリシアの穴を埋めるために作られた魔導生命
     尤も、とてもアリシアとは似ても似つかない偽物だったのだけれどね』

フェイト「そん…な……」

 その映像を見て誰よりも驚いていたのは、なのはとアリサに両肩を担がれたフェイトだった。
 自らの記憶、魂を構成する最も根本的な柱が破滅の音を立て始める。

プレシア『折角アリシアの記憶まで上げたのに、役に立ちもしない出来そこないのお人形』

エイミィ「4年前の事故でね――新型魔導炉の暴走事故…アリシアはそれに巻き込まれて……その後プレシアが行っていた研究は、使い魔を超えた人造生命の生成…そして、死者蘇生の技術…」

クロノ「記憶転写型特殊クローン技術…プロジェクトフェイト…」

プレシア『その通り…でも、失った者の代わりにはならなかった…これでも、貴方はその人形を私の家族と言い張れるのかしら?』

銀さん「…………」

プレシア『もう貴方は要らないわ…何処へなりと消えなさい!!』

プレシア『良い事を教えてあげるわ…フェイト、貴方が生まれてからずっと私…貴方の事が……』

 
プレシア『大嫌いだったのよ』

 その言葉と共に、フェイトは崩れ落ちた。
 身体だけではなく、その手から落ちたデバイスだけではなく、大切な何かが。


なのは「ふざけるんじゃないの…」

アリサ「なのは…」

なのは「それでもフェイトちゃんは、貴方を信じていたって言うのに…」

なのは「何で家族の思いを誰よりも受けている貴方がそれに気付けないの!!!」


プレシア『あぁ…これでようやく終わる!!アリシアの居ないこの世界も、人形を娘の代わりに愛でる苦しみも!!』

プレシア『そして私達は旅立つの…永遠の都、アルハザードへ!!!!取り戻すのよ、総てを!!!!!』


エイミィ「時の庭園に、複数の魔力反応!!…波動係数拡大、このままでは次元断層が…!!!!」

クロノ「忘却の都…アルハザード……禁断の技術が眠る土地…その秘術で無くした命を呼び戻そうとでも…!?」ダッ

 クロノをはじめとした執務官達が出動する中、銀時はその場にあぐらをかいてユーノに問いかける。

銀さん「おい、この傷…魔法でどのくらいで治せる」

ユーノ「え…?」

銀さん「子供が罪を犯した時、世界で最も悲しみ憎んでやるのも親の責務なら
    子供がいい事をした時、世界で最も喜び誉めてやるのが親の責務ってもんだ
    あいつはまだ、フェイトを誉めてねぇ」

ユーノ「銀さん…このサークルの中で暫く待てば、また動けるくらいには回復します。決して、無茶はしないで下さい」キィン

なのは「行こう、ユーノくん…フェイトちゃんのお母さんを止めないと!!」



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