過去ログ - 上条「そこのおねーさん! お茶しない?」麦野「あん?」 2発目
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120:第4話「海」編 ◆a14vyE9WwmzB
2013/05/16(木) 01:42:11.08 ID:/0a5dFzuo
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「やッ!!」

姫戸が駒場に放ったような連撃をオッタヴィアに見舞う。

ブン! ブン! ブォン!!

オッタヴィアは右手にハンドガンを握ったまま、その連撃を時に避け、時に左手のブレードで受け流しながら凌ぐ。

幾度か右手を持ち上げて発砲のポーズを取るが、連撃の勢いに押されて中々射撃を行うことができない。

「観念して、そっ首渡せやっ!!」

頸部を狙った斬撃を側転して避けて距離を取ろうする。
しかし、姫戸はそれを許さず、神速の片手突きをオッタヴィアに見舞った。

「ちぇりッッッ!!」

正確に正中を狙ったソレを、転倒したオッタヴィアは避けることが出来ない。

「貰ったッ!!」
「………ッ!!」

刃の切っ先が、身体を守るように掲げられたオッタヴィアの左掌に突き刺さる。

「左手もらっ………!?」

刺突を確信した姫戸の表情あ微かに歪む。

(手ごたえが、変!?)

相手が機械の身体であることは承知している。
だが、それにしても手ごたえが軽すぎる。

「………しまったッ!!」

ハッと姫戸が気付いた瞬間、オッタヴィアがニヤリと笑った。

「ウチの義肢を舐めんじゃねぇッ!」

オッタヴィアの左掌がまるで粘土の様に変化する。

“プラスチックミート(可塑性肉片)”

これは従来の人工筋肉とは全く違う理論・技術によって確立した義肢であり、
脳波やそれに準ずるインパルスによって粘土の様な変形が可能な筋肉群である。

「うおぉぉぉッ!!」
「もらったッ!」

姫戸が咆哮とともに大太刀を手放し身を翻すと同時に、抜き撃ち気味にオッタヴィアのハンドガンが火を噴いた。

パン! という軽い音が通り過ぎる。

側方に倒れこんだ姫戸が軽く呻く。
見ると、その右太腿に丸い銃創が空き、真っ赤な鮮血が、ドプドプと噴き出し始めてた。

「勝負あったな…」

オッタヴィアは左手のセラミックミートを解除すると、大太刀を拾って海に向かってブン投げた。

恐らく、義腕に仕込まれた機能を使っての投擲は、とんでもない距離の空を走り、大太刀は海に落下した。

そのまま、大太刀が海に沈んで消えるのを確認すると、勝ち誇った顔で姫戸に言い放った。

「ウチの勝ちだ」


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