過去ログ - P「安価でアイドルプロデュースしてIA大賞受賞を目指す」2
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210: ◆PbljNLOs4Q2n[saga]
2013/04/11(木) 00:11:34.59 ID:ZzfGZQRqo

雪歩「──ときどき、こんな夢を見るんです」

雪歩「夢の中の私は、現実の私とは全然ちがって、
   大勢のファンの皆さんの前で堂々と歌を歌える、立派なアイドルになっていました」

雪歩「……ううん、本当はちがう。私はいつまで経っても、弱虫で泣き虫なままだったんです。
   それでも、私のことを支えてくれる大切な仲間のおかげで……、ずっとずっと、強くなれていました」

P「……」

P(それは、俺があのとき見た夢と、少し似ているような……)


雪歩「それで……その夢を見たときは決まって、
   目が覚めると、泣いちゃうんです」


  *  *  *


雪歩「あれは『夢』で、今の私にとっての『現実』じゃない。
   あたたかさを失ってしまった分、さみしさと悲しさは、余計に私の心を苦しめて……」

雪歩「……だから私は、少しでもそれを──夢の中で一緒に歌ってくれた仲間への、
   感謝の気持ちを忘れない為に、この詩を書き始めました」

雪歩「読み返せば、いつでも会えるように。
   どんなにつらいことがあっても、一人で乗り越えられるように、って……」

P「……そうだったのか」

雪歩「えへへ……なんて、私のほうこそ、変な話しちゃいましたね」

P「あはは、そんなことないさ。これでおあいこ、だな」

雪歩「……はい」



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