過去ログ - P「安価でアイドルプロデュースしてIA大賞受賞を目指す」2
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264:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/12(金) 00:07:23.40 ID:TrQ2IstQo

響「自分とアリサはさ、アイドルになって、有名になって、
  色んな舞台に立って踊って、みんなを笑顔にしたいって……そういう夢を、いつも話してたんだ」

響「でも高校生になって、その夢を家族に話したら……
  兄貴から『お前なんかじゃ絶対にアイドルになんてなれっこない』みたいなこと言われて、
  それで自分、そんなことないし! って……ついつい、ね」

P「……そうだったのか。でもだからと言って、連絡も取らないなんて……」

響「……それじゃ、ダメだったんだよ」


  *  *  *


響「島を出てこっちにきてからはさ、これからは全部、
  自分ひとりの力で頑張らなきゃいけないって思った」

響「自分のことを助けてくれる仲間は誰もいない。頼れるのは自分だけ……」

響「……ほんとのこと言うと、ちょっとさみしかった。
  でも、自分の夢だって本気だから、すぐにトップアイドルになって、
  それで胸を張って島に帰るのがイチバンだって、そう思ったんだ」



P(……大みえを切ってしまったことに加えて、
 さみしいからと言って故郷のみんなに連絡をしたら、その決心がにぶってしまう。
 きっと響は、そう考えたんだろうな)

P(でも──)


『響ちゃんは、ああ見えて、実はとっても寂しがりやさんなんですよ』

『口では平気、なんでも出来る、って言うけれど……、それはただの強がり。
本当は……誰よりも、他の人の力を必要としているんです』


P(……以前、あずささんもこんなことを言っていた)

P(それでも尚、さみしさは常に響の心を苦しめていて……だから響は、
 その心の隙間を埋めるために、たくさんのペット達と一緒に暮らしているのかもしれない)


  *  *  *


P「……響。今でも、それは変わらないのか?」

響「んー……そうだね。アリサのことは気になるから連絡はしてるけど、
  今更、こんな中途半端なまま島に帰ったり、電話したりするのは……」

響「……まぁ前に一回、帰っちゃったけどさ」

P「え? 響、お前いつ沖縄に……あ!」

響「思い出したかー? ほら、スプラッシュと最初にフェスをやったとき!」

P「……そうだった」



P(フェアリーズステップが活動を開始してから二ヶ月が過ぎた頃……
 俺達は、沖縄で開催される『RISING MOON』というフェスに参加した)

P(だからあの時、響は──)


『え!? い、いやなんでもないぞ! なんくるない!』


P(……こんな感じで、ずっと様子がおかしかったのか。
 予定よりずっとはやく、沖縄に帰ることになっちゃったから)

P(あの時点で、ちゃんと話を聞いてやれば良かったかな……)


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