過去ログ - P「安価でアイドルプロデュースしてIA大賞受賞を目指す」2
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[saga]
2013/05/04(土) 04:10:06.69 ID:gYrG7J6Go
車の中
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
P(それから、水谷さんの家をあとにした俺達は、
再び車へと乗り込んだ)
涼「……皆さん、今日は本当に、ありがとうございました」
涼「あんな表情の絵理ちゃんを見たのは、初めてでした。
私だけでは、無理矢理外に連れ出すので精一杯だったから……」
真美「……おねーちゃん、元気になるかな」
涼「……大丈夫。あとは私に任せておいて」
涼「私から、尾崎さんに今日のことを話をしてみる。
そして、今度こそ……ふたりを会わせてみせるから」
P「……君は、どうしてそこまで水谷さんに……?」
涼「……あはは、どうしてかな」
* * *
涼(もしかしたら僕は、社長の言う通り──……)
『……秋月さん、いえ、涼』
『今のあなたからは、男の子としての魅力なんてこれっぽっちも感じられない。
だから、女の子としてデビューさせます。そうじゃなきゃ、うちでは採用はしないわ』
『……でも、今から出すふたつの条件のうち、
どちらかひとつでもクリアすれば、男の子としてデビューさせてあげてもいい』
『それは──……』
涼(……それは)
涼(まずひとつ目の条件。女の子アイドルとして、成功をおさめること……)
涼(そして、もうひとつの条件は──)
涼「……絵理ちゃんの心を、掴むこと……」
真美「お姉ちゃん、なんか言った?」
涼「……ううん。なんでもないよ」
涼(男の子アイドルとしてデビューするという気持ちがあるなら、
女の子ひとりの心くらい、掴んでみせろって……)
涼(惚れさせて、笑顔にしてみせろ、って……)
涼(……最初は、なんて無茶苦茶なって思ったけど、
絵理ちゃんと関わるうちに、いつの間にか、僕は──……)
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