過去ログ - P「安価でアイドルプロデュースしてIA大賞受賞を目指す」2
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]
2013/05/21(火) 22:13:15.69 ID:N8NHuJHSo
タッタッタ……
麗華「……?」
ザッ
伊織「はぁ、はぁ……れ、麗華! ちょっと待ちなさいよ!」
麗華「伊織……」
伊織「思ったとおり、アンコールに応えずに撤収するつもりね。
おかげで衣装を着替える暇も、汗をふく時間も無かったじゃない。
ったく、ほーんと、昔っから子供なんだから……」
麗華「は、はぁ!? 子供ですって!?」
伊織「だってそうでしょ? 自分の思い通りにならなかったら、すぐにヘソを曲げるんだから。
……ま、私が言うのもなんだけど」
* * *
伊織「……まずは、おめでとうと言っておくべきかしらね。
フェスに勝てて良かったじゃない」
麗華「……皮肉?」
伊織「ええ、そうよ。またしても、あんたの計画は丸つぶれだったわけだ」
麗華「……」
伊織「……エキストラはただの観客という役目を捨てて、こちら側についた。
そうして私達はその力で、最後まで歌うことが出来た……」
伊織「にひひっ♪ あんたの思い描いたシナリオとは、大分違った結末だったんじゃない?」
麗華「……伊織達が最後まで歌えたのは、あの数少ない歓声のおかげだっていうの?」
伊織「そうよ。当たり前じゃない」
伊織「アイドルにとってただひとつ、必要なもの……」
伊織「……それは、観客のいる舞台(ステージ)」
麗華「……」
伊織「私達と、私達を見てくれる人……それだけが、アイドルがアイドルである証なんだから」
麗華「……、伊織、変わったわね。というより、元よりあなたはそうだったのかしら」
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