2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/04/01(月) 23:13:28.72 ID:tKmDElFE0
春先の出来事だったように思われる、いや正しくはまだ少々寒い4月入りたての事だったと思う。
事務所の鍵を開けて入り込んだ佐久間まゆは鼻につく甘ったるくて、脂っこい匂いに気がついた。
バレンタインデーはとっくに過ぎたし、ホワイトデーだって過ぎたはず、だけどこの甘ったるい匂いは何処から来てるのだろうか。
事務所の奥に進んでいくと、甘ったるい匂いが一層強くなった。
どうやら応接間に何か、お菓子があるように思われた。
まゆ(……誰か居るのかしら?)
此処でふと、人が先に来ていることにやっと思い至った。
何時もは誰よりも早く事務所に来ていたので、誰かが来ているとは思い至らなかったのだ。
まゆ「おはようござ…あら……?誰もいない?」
部屋の中には誰も居ず、応接間の机の上には半透明のお菓子の袋のようなものが散らばっていた。
まゆ(……?プロデューサーさんが食べて帰ったのかしら……?)
袋をつまみあげると、Hostessと書かれたロゴが目に入る。
そしてその袋からは、濃く甘い匂いが残っている。
21Res/17.23 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。