過去ログ - 妖狐「安価で人間を守る」天狗「その４だ」 -SS速報VIP

過去ログ - 妖狐「安価で人間を守る」天狗「その４だ」

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677:1 ◆/FgtF/ZFOg[saga]
2013/04/07(日) 23:41:42.86 ID:82ywjaNc0
ひさめ「……はぁ……はぁ……みなぎさん、大丈夫ですか？」

みなぎ「……うん、大丈夫……」

燃えるモリの中、ショートヘアの少女がポニーテイルの少女を支える
みなぎと呼ばれた少女は自分の怪我を治そうとせず、忍者の少女の怪我を治すことに妖力を集中させていた

ひさめ「私の怪我なんていいんです！　それより、みなぎさんは自分自身を！」

みなぎ「……どうせ、私は長くないから……」

ひさめ「な、なにいってるんですか！？　みくもを倒さないと、世界は……！」

みなぎ「……私には、みくもを、あの妖弧を倒すことなんて出来ないよ……」

ひさめ「そんなことありません！　９つの妖力を使えるみなぎさんなら！」

みなぎ「……！　ひさめちゃん、静かに！」

そういったみなぎは、ひさめの口をふさぐ……が、間に合わなかった
燃え盛る火の中から斬撃が炎となって飛んでくる
みなぎは水の壁でそれを防ごうとするが、あたりの火の妖力に負け、簡単に攻撃を受けてしまう

ひさめ「きゃ！？」

みなぎ「うあっ……！」

みくも「やっと見つけた。生き残りめ」

ひさめ「……みく、も……！」

みなぎ「……っ……」

ひさめは９本の尾を持つ妖弧をにらめつける。すでに炎により札を使えない、そして武器も通用しない
ひさめはそれでもみくもをにらめ続ける
一方でみなぎはみくもを悲しそうなまなざしで見つめた

みくも「もう逃げ場はないぞ」

みなぎ「……ひさめちゃん、下がって」

ひさめ「で、ですが！」

みなぎ「いいから！」

ひさめ「っ……！」

みなぎの迫力に押され、一歩下がるひさめ
その瞬間、足元が崩れるような感覚に襲われた

ひさめ「っ！？」

みなぎ「……ひさめちゃん、ごめんね。私の力で、過去へいって、世界を変えてきて」

ひさめ「過去？」

みなぎ「このお守りを過去の私に、そして……」

もうひとつ、見たことのない白い勾玉をひさめに渡すみなぎ

みなぎ「これは、私からの……最後のプレゼン……」

そこで、ひさめの記憶は終わった
みなぎはその光景をただ黙ってみていただけのみくもを見つめた

みなぎ「いいんですか？　彼女は、世界を救ってくれますよ？」

みくも「……むだだ。たとえ過去が変わってもこの未来は変わらない。お前だって知っているだろう？」

みなぎ「……はい、でも、これであの子は死にません」

みくも「……むかつくんだよ、その笑顔が！！！」

↓１
１　ひさめの様子を見る
２　みなぎとみくもの様子を見る

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