100: ◆GorJQ6qPNeO8[saga]
2013/07/05(金) 07:25:40.27 ID:GVnba88Ro
「きっと舞さんのほうが自分を追い詰めるから舞さんを気にしてあげて。
そして、舞さんが話す気になったら話を聞いてあげて」
そして、それは現実となる。
舞が消え、私は走り回った。
見つけると舞は死にそうな顔つきでぼんやりとしていた。
まるで幸せだった昔を懐かしむような、過去に縋るようなさみしい目つきをしていた。
そして、やっと……私は舞から話を聞く事が出来た。
聞いてみれば本当になんて事はない、ただのすれ違いだ。
思い込みといっても良いかもしれない。
思わず、ため息をつきそうになったくらいだ。
それでも、どんなにくだらなく見えても本人たちは本気で傷つき悩み、心を削ってきた。
その事だけは、忘れないように、そしてその心を癒す手伝いを私はしたいと思った。
それが、クイーンの命でしかなかった私が人間の世界に生まれ変わる事が出来た理由だと思うから。
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