過去ログ - 【安価】比企谷「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」雪ノ下「その2ね」
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333:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆5m18GD4M5g[saga]
2013/04/19(金) 23:00:32.83 ID:yweMoscs0

比企谷「あー、その何だ。誤解されるような事言って悪かったな。まさかお前が本気にするとは思わなかったんだ」


室内に反響するつぶやきに答える者はいない。

だが俺は気にせずに言葉を紡ぐ。


比企谷「俺は自他共に認めるひねくれ者なんでな、いちいち発言が卑屈なんだ」

比企谷「その点で雪乃にもこう言われたことがある。『あなたは自身には何も関係ないと感じる人間には、心無い言葉を平気でかける傾向がある』……って。全くもってその通りだ」

比企谷「そのせいで俺は軽いノリでお前に告白紛いのことをした。つまり俺はお前のことは、俺自身には何も関係ない人間と感じていたわけだ」

比企谷「けれどお前はそんな俺の発言に反応した。ということは、お前は俺に少なからず好意を抱いていたんだ」

比企谷「だからその点について俺はきちんと謝らなきゃいけねぇ。俺はお前の純情を弄んじまったんだからな」

比企谷「悪かった川崎。謝って済むような軽い問題じゃねぇのは分かっちゃいるが、それでも俺にはただこうして頭を下げることしか出来ねぇんだ」

比企谷「俺は日陰者だ。葉山や三浦たちみてぇな華々しい連中とは違って、陰鬱で陰険で陰気で陰湿な駄目人間だ」

比企谷「将来は親に寄生するとか専業主夫になって絶対に働かないとか言うような救いようがないほど屑な野郎だ」

比企谷「……それでも、それでもこれだけは言わせてくれ」


比企谷「川崎、こんな俺に好意を抱いてくれてありがとな」



そう言い残して、俺は保健室を後にする。

後ろは決して振り返らない。振り返ればそこに未練を残してしまうから。

迷いのない足取りで、俺は前へと進む。

やはり俺には、人を愛することなんて出来はしないのだろう。

そして仮に出来たとしても、きっとそれは嘘や欺瞞で互いの本心の表層を塗り固めた仮初の愛だ。

そんなものなら、俺には必要ない。

俺は偽物ではなく本物が欲しいのだ。



嘘も欺瞞も秘密も詐術も含まない、穢れ無き本物の愛が。




――――……なんてな。

それより今のは我ながら材木座に匹敵するレベルのきもい文章である。ホントよく考えついたな……っ。


↓4 このあとはどうする?


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