過去ログ - 【安価】比企谷「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」雪ノ下「その2ね」
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529:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆5m18GD4M5g[saga]
2013/04/29(月) 17:43:37.87 ID:whPRrTh+0

……ダメだ、眠すぎる。少し寝るか。

俺はスマホをポケットに仕舞い、腕を組んで両眼を閉じる。

静寂が支配するこの空間に溶けこんでいくように、俺の意識はまどろみへと落ちていった。



【雪ノ下の家・自室】



雪ノ下「……これで大丈夫かしら?」


部屋の隅に置かれた姿見に映る自分の全身を確認する。

白いワンピースの上に黒のジャケットを羽織り、首元には小さな猫型のネックレスを付けてみた。

比企谷くんは堅苦しくなくていいとは言っていたけれど、折角彼から食事に誘われたのだ。

やはり見栄えは良くしておきたい。


雪ノ下「それであとは……」


私は視線をベッドの上に向ける。

そこにはクローゼットの中から引っ張りだされた大量の私服が山を築き上げていた。


雪ノ下「(……これは帰ってきてから片付けることにしましょう。ええ、それがいいわね)」


私が比企谷くんに指定した時間は15分。

そして部屋の時計を見れば、既に13分が経過している。

このまま私服の片付けに取り掛かろうものなら、指定時刻に間に合わず遅刻してしまう。


私は鞄の中に携帯と財布、ハンカチとテイッシュを二組ずつ仕舞い、鞄を腕に掛けて部屋の電気を消した。

玄関で黒のロングブーツを履き、家の外に出て鍵を閉める。


雪ノ下「いってきます」


決して返事が返ってくることのない、冷たい鋼鉄の壁にそう告げて、私は比企谷くんの待つエントランスへと急いだ。


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