過去ログ - 【安価】比企谷「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」雪ノ下「その2ね」
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901:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆5m18GD4M5g[saga]
2013/05/10(金) 03:42:51.40 ID:vcQn8Pym0

それから家の周辺を散歩し、あたしは国道を挟んだ向かい側にある公園のベンチに腰を掛けた。

ベンチに座るまであたしは誰にも遭うことはなく、自転車や自動車ともすれ違うこともなかった。

どうやらこの近辺の住民は、夜間は静かに家の中で過ごす人間が多いようだ。


川崎「……まぁあたしもそうなんだけどね」


一人暗闇に向かって呟くが、それに応じる声はない。


川崎「(……というか、あったら怖いし。この公園に街灯がなかったらすぐ帰ってるし)」


ベンチのすぐ側には一本の街灯がそびえ立っている。

そしてその光に誘われたのか、この街灯にも虫が群がっていた。

それをしばらく茫然と眺めながら、あたしは思索に耽る。


川崎「(……明日、学校であいつに会ったときにどんな反応を示すのが正解なんだろ)」


放課後の屋上での続きを考える。

あたしはあいつの事が……その、たぶん…………す、好き、なんだと思う。

惚れた理由なんてのはすごく単純で、あいつはあの時、あたしの考えてることを簡単に見抜いて、しかもそれを解決してくれたから。

あいつは、あいつだけはちゃんとわかってくれた。

あたしの抱えてる悩みとか苦労とかいろいろ、そういうのをちゃんと理解してくれた。

文化祭の時も、あたしが被服関係の仕事をやりたがっていた時に、さり気なく手助けしてくれた、背中を押してくれた。

あいつの一言がなかったら、口下手なあたしはたぶんその仕事を出来なかった。

あいつがいなかったらあたしは……。


川崎「……、」


我ながら異性に簡単に心を揺れ動かされ過ぎて将来を心配するが、あたしの未来はあたしで決めるから何も問題はない。


川崎「(……あいつ、専業主夫が就職希望みたいだし、あたしが養っていけば――って、気が早すぎる! バカじゃないのあたし!?)」


顔を両手で隠して激しく首を横に振る。……ダメだ、なんかもうあいつのことが気になって仕方がない。

あたしはどうにかその気を紛らわせようとベンチから立ち上がり、公園のそばに設置されている自動販売機へ足を運んだ。

ポケットから小銭を取り出し、それを自動販売機に投入する。

自動販売機から少し離れて全体を見渡して何を飲もうか悩んでいると、不意に横から一筋の光が差し込んできた。

あたしそちらに顔を向けると、そこには


比企谷「……げっ」

川崎「……っ、」


――あいつが、私服姿で自転車に跨ったあいつがそこにいた。


↓4 川崎はどうする? 以下より選択

@「……、人の顔見て「……げっ」とか失礼すぎ。……バカじゃないの?」

A「……なんであんた、こんな所にいんの?」

Bその他(脈絡のある範囲で記入をお願いします)


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