過去ログ - 上条「今日からアイテムの一員になった上条です!」
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[saga]
2013/05/01(水) 10:02:53.17 ID:SypWvixA0
麦野「……何かアメリカのコテッコテのホームドラマ見てるみたいだわ」
絹旗「宮殿泊が出来るとは、と最初超構えていたんですが、意外と使用人も少なかったですし。快適でした」
神裂「大勢の人間の出入りが多くなれば、それだけセキュリティも厳重にしなくてはいけません。なので理に叶った方法ですね」
麦野「魔術師ってのも結構紛れてるんでしょ?」
神裂「メイドの格好をしてるが実は、と言うパターンですね」
麦野「ちょっと喧嘩してみたい――冗談に決まってんでしょうが。一国の王女が暗部相手に10メートル以内まで近づく以上、それ相応の対策をしてるんでしょ?」
神裂「えっと、まぁ私がここにいるのもその関係なので、お気を悪くしないで頂きたいのですが……」
絹旗「ま、お仕事ですので超仕方がないかと。それより上条と話しているシスターはどちら様で?」
神裂「あぁインデックスですね。聞いていませんか?」
麦野「あれそんな名前だっけ?」
インデックス「とうま、わたし、イギリスへ戻ろうと思うんだよ」
上条「理由、聞いても良いのか?」
インデックス「わたしは10万3000冊の魔導書を記憶しているんだよ。だから悪用されないよう、外からコントロール出来る『鍵』が必要なんだよ」
インデックス「フィアンマが持ち出したのはとうまが壊してくれたけど、でもっ」
インデックス「わたしに必要なのは信頼なんだよっ!悪用されないような、誰からも頼られるようにっ!」
インデックス「そうすればっ、わたしも『鍵』とか無くても生きていけるかもっ」
インデックス「だからみんなに信用されるような、そんな立派なシスターさんになるんだよ!」
上条「……そっか。お前が決めたんだったら、俺は引き留めないよ」
インデックス「とうま……」
上条「でも一つだけ約束してくれ。もしもまたお前を潰そうとしたり、酷い事をしようとする奴が居たら、俺を呼ぶんだ。いいな?」
インデックス「うんっ」
上条「あとな。お前の記憶がリセットされていた頃、お前を神裂とステイルが攻撃していただろ?ありゃ嘘だったんだ」
インデックス「……えっ!?」
上条「お前に嫌われるための演技だ。あの二人は、お前を家族かそれ以上に大事だと思っているよ」
インデックス「でもっ!」
上条「お前だってわかってんだろ?ステイルがお前を見る時の悲しいけど優しい目、神裂がお前を傷つけた者へぶつける身震いする程の怒り」
上条「それが、どんな感情から出て来たもんか、って。今までのお前じゃ分からなかったかも知れないけど、今のお前なら分かるよな?」
インデックス「……うん、なんとなくわかるかも!」
上条「お前の味方は俺だけじゃない。それを忘れてないでくれ――いや、忘れてもいい!」
インデックス「とうま……?」
上条「お前が忘れたって、俺達は忘れないからっ!」
インデックス「とうまっ、とうまっ!!!」 ギュッ
麦野「あーあー泣かせやがったわね」
滝壺「あれは、良い涙……」
絹旗「ちょっと超羨ましいかもです。ちょっと、ですよ?」
神裂「……あなたという人は、本当に。私に一体どれだけ貸しを作れば……」
建宮「――と、まぁお涙頂戴はここまでで良いのよっ!」
神裂「な、何の用ですか!?」
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