過去ログ - 上条「今日からアイテムの一員になった上条です!」
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450:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/01(水) 10:17:17.91 ID:SypWvixA0
パタン、コツコツコツコツコツ……

フレンダ「……うーん。怒らせちゃった訳ね」

絹旗「超反省しなさいフレンダ」

滝壺「うん。ふれんだ、めっ」

フレンダ「お約束のようにあたしだけ悪者なのっ!?」

上条「悪いのは俺だよ。あ、いや悪いとは思ってないけど。ステイルが嫌がる事をしたんだから、当然だな」

麦野「――上条、そのトランクなんだけど、さ」

上条「何の話だよ。随分古っぽい奴だけど」

麦野「昔の人は船旅が多かったんだけど、やっぱり船も安全じゃなくってね。時々座礁したり、沈没したりしてたのよ」

麦野「当時はビニール製の浮き袋なんて無かったから、海に投げ出されたら、客は身一つで助けを待たなきゃいけなかったの」

絹旗「超溺れちゃうんじゃ?」

麦野「そうでしょうね。でも中には運良く船の一部だった板きれとか、救命ボートに乗って助けを待ったり――」

麦野「後はやたら頑丈で、大きくて立派なトランクにしがみついたりして、難を逃れたそうよ」

滝壺「じゃ、それって……」

麦野「あるメーカーがシェア殆どを占めた時代もあったんだけど、その内、イノベーションだっけ?」

麦野「馬車が普及すれば徒歩は廃れ、汽車が普及すれば馬車は廃れ、車が普及すれば汽車は廃れって感じに」

麦野「船の安全性が高まれば、大きくて重いトランクの人気や実用性も下がり、生産メーカーも倒産しちゃったんだけど」

麦野「でもそんな、数世紀前に生産停止になったトランクを探し出してきて、その筋の職人へ頼んで新品同様までメンテして」

麦野「そうまでして実用品レベルまで引き上げるのに、手間暇お金が尋常じゃなくかかった“それ”」

麦野「だって言うのに、見た感じルーンの一つも刻むでもなく、只々『多くの持ち主を無事に帰還させてきた』って験担ぎしか無い“それ”」

麦野「そんな大事な代物を、たまたま訪れた嫌いな相手へあっさり送る――」

麦野「そう言う偶然、あったら素敵よね?」

フレンダ「ほもおおおぉぉぉっ」

絹旗「上×ステ?」

滝壺「いや、すて×かみ……」

上条「お前らは綺麗に落とせないのかっ!?」


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