過去ログ - 上条「今日からアイテムの一員になった上条です!」
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[saga]
2013/05/01(水) 11:00:12.44 ID:SypWvixA0
――ペレホムの星・内部
フィアンマ「俺様の独り善がりである。否定はしないさ」
フィアンマ「だが――だからといってお前はなんだ?俺様との圧倒的武力を知りながら、どうして一人でやってきた?」
フィアンマ「俺様が孤独であるのは認めよう。と言うよりもその通りだ。『右手』に『ベツレヘムの星』、更には部分的ではあるが天使を御したこの武力!一国に凌駕する程にだ!」
フィアンマ「だが、どうして、非力な筈のお前が!精々異能を打ち消すだけの力しか持たないお前が!単身乗り込んでくるのだ?」
フィアンマ「そして――お前の友は!仲間は!同胞達はっ!どうしてお前一人“だけ”を戦場へと送り込むっ!?」
フィアンマ「教えてやろうか、幻想殺し――お前もまた――孤独なんだよ」
上条「違う!俺は今まで多くの仲間を救って――」
フィアンマ「お前が救ってきたのは、本当に『仲間』だったのか?」
フィアンマ「お前の事は恐らくお前よりも知っているぞ。同じ右手を持つものとして、ずうっと見てきたからな?」
フィアンマ「禁書目録――あの小さなシスターに嘘を吐いている事だってなぁ?」
上条 ビクッ
フィアンマ「だが敢えて問おう。お前がアックアに立ち向かった時、ブリテンのじゃじゃ馬へ拳を振り上げた時、お前はどうだった?」
上条「俺はっ仲間と戦った!お前とは――」
フィアンマ「だなぁ?仲間が居なければどの戦いも勝てなかったよなぁ?」
フィアンマ「でもお前は最初、一人で敵と戦おうとしたよなぁ?」
上条「それはっ!」
フィアンマ「あーそうだな。お前にだって色々理屈はあるんだろう。仲間のため、友のため、吐きそうなぐらいご立派な信念だよ」
フィアンマ「なら俺様からの質問だ。お前の言う『仲間』ってのは、ビンテージのワインみたいに仕舞っておくモノなのか?」
フィアンマ「それとも暇な時にちょっとだけ会って遊ぶだけか?どうにも良く分からないなぁ?」
フィアンマ「なぁ教えてくれよ、英雄さんよぉ。俺様とお前は違うんだろ?俺様は力に取り憑かれた狂人なんだろう?」
フィアンマ「俺様は力があるから孤独でも戦える。だがお前は力が無いのに孤独で戦おうとする」
フィアンマ「その大切なお仲間とヤラもお前の周りには見えないなぁ?あぁつまり、アレだ?」
フィアンマ「――お前には仲間なんて、最初っからいなかったのさ」
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