過去ログ - 上条「今日からアイテムの一員になった上条です!」
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732:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/28(火) 10:32:57.84 ID:d5klvOyh0
囚人C「叫ぶんじゃねぇよ!余計な体力は遣わずにとっとけ!」

レインメーカー「さっきからゴチャゴチャウルセェってんだよ!」

レインメーカー「この戦いは俺の戦いだっ!誰にも――ぐあぁぁぁぁぁっ!?」

囚人B「駄目だっ!?『レインメーカー』の片足がグラついている!」

囚人C「……やはりこうなったか」

囚人B「前半で、力を」

囚人C「ハイペースすぎたんだ。確かにアレじゃスピードは出るが、その分最後まで持つ訳がねぇ」

囚人B「おいっ!あんたはよくやったよ!だから意地を張らずにリタイアしちまえって!」

レインメーカー「ふざけんなっ!ここで、ここまで来てやめられるかよっ!」

囚人B「だからって無理をしたって何が得られる訳じゃねぇだろうがよっ!そこまでして一体何があるって言うんだ!」

年期の入った囚人「無駄じゃよ」

囚人B「じいさん……」

年期の入った囚人「確かに“これ”は無駄かもしれん。余所の連中からすれば笑われ、蔑まれ、罵倒されるじゃろう」

年期の入った囚人「だがもしも、お前さんも外の連中と同じ考えだったら――その頬に流れる涙は、何じゃ?」

年期の入った囚人「こんな下らない事に涙する――それはもう、『何かがある』と同じじゃないかの?」

囚人C「だけどよぉっ!」

年期の入った囚人「……儂らに出来る事は一つだけ」

年期の入った囚人「『レインメーカー』と言う男が居て、そいつがどんな戦いをしたのか、それを目に刻む事だけじゃ」

レインメーカー「……ウルセェよクソジジイ……」

年期の入った囚人「まだ減らず口が叩けるか」

レインメーカー「……戦い方をクソどもが、テメェら安全な所からグダグダ言っても、俺には届かねぇよ」

レインメーカー「戦場には戦場で戦った連中にしか分からない空気がある!」

レインメーカー「戦いすら放棄したチキンどもが『俺達』を語るんじゃねぇよ!!!」

囚人B・C・年期の入った囚人「……」

レインメーカー「俺はここで倒れるかも知れないっ!だがそれだっていいっ!」

レインメーカー「いつか!その内いつかっ!俺の屍を乗り越えようとするヤツが必ず現われる!」

レインメーカー「そいつは道端に転がってるゴミになった俺を見てこう思うのさ――『あぁなんだ、俺が来た道はもうとっくに誰かが通っているじゃねぇか』ってな!」

レインメーカー「だからっ!だから俺はここで死んでも後悔はし――」

男「――おいおい、勝手な事言うなよ『雨男』さんよぉ」


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