過去ログ - 僧侶「ねえねえ、勇者様」 勇者「なんだい?僧侶ちゃん」
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255: ◆5eMN8sHsbY[saga]
2013/06/09(日) 22:58:20.87 ID:IZizCPm+P
ちょっと指輪の後日談を書きます


[魔王の粋な計らい]


魔王「指輪、ちゃんと持ってるか?」

女の子「うん、持ってるよ」

男の子「また無くさないか心配だなー」

魔王「ふむ、無くさないように少し俺が考えよう」


―次の日―


魔王「よし、出来たぞ」

―魔王は二人にヒモを渡した―

男の子「これなに?」

魔王「俺が魔力を込めて編んだヒモだ、燃やそうが凍らそうが千切ろうが何をしても切れん」

女の子「すごーい!」

魔王「女の子はそのヒモに指輪を通して首からかけるんだ、そうすれば無くさない」

男の子「俺は何も通すの無いけどいいのかな?」

魔王「お前にはこれをやる」


―魔王は女の子の大切な指輪に良く似た指輪を男の子に渡した―


男の子「これは何の指輪?」

魔王「これは俺の魔力を封じ込めた指輪だ、持っていれば俺の魔力でお前を守るものだ。ヒモに通して首にかけてみろ」


―男の子は指輪をヒモに通し、首にかけた。優しい魔力の衣が男の子を優しく包んだ―


魔王「ヒモを持たれて首を絞められても苦しくならないようにしてある。あとこのヒモは男の子と女の子と俺以外は外せないようになっている。取られる心配は無いから安心しろ」

男の子「すげー、カッコいい!」

女の子「魔王さん、私の指輪は何も効果は無いの?」

魔王「今魔力を入れる、少し触るぞ」


―魔王は女の子の指輪を触ると、目を閉じて呪文を唱えた―

―女の子の指輪に魔力が帯びた。女の子が首にかけると、優しい魔力の衣が女の子全体を包んだ―


魔王「お前たち、お互いを助け合って努力しろ。男の子は女の子を守る、女の子は男の子を癒やす…そうだったな?」

男の子・女の子「うん!」

魔王「頑張るんだぞ、そのヒモと指輪がある限り、俺とお前たちはずっと一緒だ。助けが必要なら指輪を握って俺を心の中で呼べ、すぐにお前たちの前へ現れる」

男の子・女の子「ありがとう!」


―十数年後、男の子と女の子はめでたく結ばれました―

―この時もなお、魔王が渡したヒモと指輪は魔力が褪せることなく、二人を守り続けていました―

―男の子は世界随一の剣豪として、女の子は博識の賢者として、勇者一行と世界を旅した事はまた別のお話です―


―これからも、男の子と女の子は話に出てきますのであしからず…―


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