過去ログ - モバP「うさみんせいじんのそうぞうりょく」
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27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/04/02(火) 14:00:21.94 ID:TTlMlF/M0

オーディションに向かう日々がはじまりました。

1日にいくつかのプロダクションへオーディションに行く日もありました。
メイドカフェのアルバイトに被らないよう、上手く店長さんに調節してもらいました。

いくら知っている土地であっても、ナナの身体は小さくて。
歩いても歩いても、なかなか距離は縮まらなくて。

けれど、ナナには交通機関を使うような金銭的余裕はありませんでした。

履歴書も何枚書いたかわかりません。
きれいな服をきて、きれいに映るよう写真を撮って。
ナチュラルな程度に抑えてメイクだってして。その上、家賃だって生活費だってかかります。

お金、お金、お金。
働いても働いても、プラスにはなりません。
むしろ、日々をやっと過ごせているぐらいでした。

ご飯だって食べなきゃいけない、けれど、お財布にはお金がない。
預金通帳を開いてみても、会社につとめていた時のたくさんの預金は底をついていました。

どこまでも、どこに行ってもお金がついて回ります。何をするにもお金がかかります。
お風呂に入ることだって、テレビを見ることだって。ちょっとしたことですら。
生きるということは、とてもお金がかかることだと実感しました。

アルバイトが終わって疲れて帰って、ご飯を作る余裕がないときは、
閉店前のスーパーに寄って、半額のお惣菜やお弁当を買って日々と空腹をしのいでいました。

それでも届く通知は、ただ、一言。
短い社交辞令の下に連なる、三文字。

不合格。




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