過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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14: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/04/02(火) 22:26:06.40 ID:Y3hy9anU0
へぇ、と美琴は内心少し驚いた。
おそらくアルバイトだろうに、ずいぶんと詳しい。
学園都市には墓地は第一〇学区にしかなく、住人もほとんどが学生なのでこういう質問に慣れているとも思えない。
ここは素直にこの物知りな店員に従っておこう、と美琴は思った。
あまり時間もないことだし、こういうことはプロに任せるのが一番だ。

「じゃあ菊をお願いします」

美琴がそう言うと、店員は相変わらずの笑顔を浮かべたまま予算内で見繕ってくれた。
菊の花束を二束持って、店員のありがとうございました、という言葉を背に受けながら美琴は外に出る。
途端に冷たい空気が美琴の肌を冷やす。
一様でない風が髪を靡かせ、冬の訪れを知らせていた。

道行く学生たちの中には早くも冬休みの予定を話している者もいた。
何も知らない、だがそれ故に幸せなのだろう人々。
美琴も本来ならそちら側の人間のはずなのだ。
美琴の経験した多くの悲劇や事件は、超能力者となってしまったことに端を発する。


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