過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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145: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/04/27(土) 01:27:25.86 ID:Xkdfljk10
「必然だ」

青年が答えた。
まるで事前に用意していたかのような即答。
それを聞いた少女は僅かにまぶたを伏せた。

「テメェと俺は決して交わらない、対極の存在だ。
住んでいる世界が違う。科学と宗教みてえなもんだ。最後には必ず対立し、それぞれの領域に引っ込む」

青年は言った。分かっていたことだと。予定調和なのだと。
信じたくなかった。これからも今までのような日々が続いていくのだと思っていた。
世界は、どこまでも少女を苦しめる。大きな壁を乗り越えたばかりの少女を容赦なく攻め立てる。

少女は決して言うことのなかったはずの言葉を。
言う必要もなかったはずの、言いたくもない言葉を、言った。
精一杯の気力を振り絞って。それは答えを聞くのが怖いから。
ここまで来て、それでも少女はどこかで期待してしまっていた。
何かの間違いであったらいい、と思わずにはいられなかった。
それが、どれほど愚かしく思えても。


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