過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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198: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/02(木) 00:45:59.00 ID:55XXSEqk0
一方的に会話を打ち切りその場から走り去る美琴。
どうしても言い知れぬ不安が抑えきれない。
ただの思い過ごしであればいいが、そうは思えなかった。
一人残された上条が何かを叫んでいたが、美琴はそれを無視して走り続ける。

珍しい光景だった。
上条が美琴から逃げることはよくあっても、美琴が上条から逃げることはそうない。
これといった目的地もなく走りながら、美琴はスカートのポケットからゲコ太デザインの携帯を取り出す。
垣根や上条と一緒に買いにいったものだ。

美琴は迷わずアドレス帳から垣根の名前を探し、そこに表示されている番号に電話をかける。
コール音が鳴っている時間がやたらと長く感じられた。
放課後直後の時間ということで下校中の学生が多く、何度も体がぶつかった。
だが美琴はそんなことは意にも介さない。それどころではないからだ。
もう少し時間が経てば一端覧祭の準備のため更に人は増えるだろう。
一日風紀委員の垣根と一緒に過ごした日のように。

何度も鳴り続けるコール音がようやく終わり、「もしもし!?」と大声をあげる美琴の耳に入ってきたのは、

『電源が入っていないか、電波の届かないところにいるためかかりません。
ただいま電話に出ることが出来ません。御用のある方は、ピーッという発信音の後にお名前とご用件をお入れください』


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