過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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219: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/10(金) 00:35:52.38 ID:RyvpB6bW0
それを聞いた途端、御坂美琴は弾かれたようにその場から駆け出した。いや、逃げ出した。
これ以上聞くのが怖かったから。これ以上あの少女の言葉を耳に入れたくなかったから。
嫌な予感がするなんてものではない。
もはや確定だ。垣根に関する恐ろしい何かがこの工場にあるのだ。
かつて美琴が『実験』の存在を知った時のような、あの感覚を再び味わうことになるのか。
まるで脳内に直接冷水をかけられたような、体の芯から凍りつくあの感覚を。

(違う。違う違う違う違う違う!!)

何度も心の中で繰り返し、恐怖を振り払う。
もしかしたら予想外につまらないものかもしれない。
鼻で笑えるような、そんな程度のものかもしれない。
震える体を押さえつけ、御坂美琴は第一九学区へと急ぐ。

長い長い一日が始まる。
既に時刻は一六時だというのに、これから先の時間は一部の人間にとってはあまりにも濃すぎる時間となる。
青年と少女が、ついに交わろうとしていた。


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