過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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◆nPOJIMlY7U
[saga]
2013/05/10(金) 00:40:34.58 ID:RyvpB6bW0
垣根帝督は無意識のうちに御坂美琴に、そして上条当麻に対して心を開いていた。
それは心理定規がどんなに頑張っても出来なかったこと。
たとえ能力を使ったとしても同じことだった。
未元物質による防御だけではない。所詮大能力者の彼女では、超能力者たる垣根帝督の強靭な自分だけの現実を揺るがすことは出来なかったのだ。
それほどに堅かった垣根の心を、いとも簡単に開かせたのが美琴なのだ。
けれど、ここに逆説的な事態があった。
たしかに心理定規では垣根の心を開かせることは出来なかった。
だが心理定規が垣根に惚れたのは、この事実のためなのだ。
今まで手に取るように分かった人の心が、初めて読めなかった男。
圧倒的な力とカリスマを持ち、既存の道を全て薙ぎ倒し想像もつかないような発想で困難を飛び越えていく、めちゃくちゃな男。
上層部への反抗の気持ちを忘れず、決して飼い犬にはならずに反逆を企む男。
自分にとっての昨日までの非常識をあっさりと今日からの常識へ塗り替えた男。
彼の生き方の一つ一つが心理定規を魅了した。
もし心理定規で垣根の心を読み取れていたら、ここまで魅かれることはなかっただろう。
読み取れないからこそ垣根が何か作戦を考える度、アイディアを出す度、彼女はいつもその柔軟かつ奇抜な発想力に素直に驚けた。
読み取れないからこそ垣根が心理定規に対して、たとえ軽口であっても思わせぶりなことを言う度に内心動揺出来た。
だがどれだけ心理定規が垣根を想っていても、垣根は決して彼女を見ることはない。
それは彼女自身も分かっていたことだった。
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