過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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262: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/13(月) 23:35:38.22 ID:HDiDjvWv0
「……いいわ。けど私は負けるわけにはいかない。
アンタの気持ちに応じて、私も本気で相手になる。だから、全力で叩いて潰す」

麦野はそれを聞くとニィ、と口の端を吊り上げた。
ついに麦野にとって待ちわびた時がやってきたのだ。

「ようやくかよ。待ってたんだ、この時を。
第三位と第四位、どっちが強いのか。第三位の座に相応しいのはどちらなのか。
恨みっこなしだ、超電磁砲。お前の五体を塵にしてでもどっちが上か分からせてやる」

「上等よ」

第三位と第四位。超電磁砲と原子崩し。
二人の超能力者は、向かい合う。
過去戦った時とは違い、一対一で。お互いにほぼ万全の状態で。
麦野はこの体になって弱くなってはいないが、強くなってもいない。
美琴は精神的に若干の揺らぎはあるものの、ほぼ万全に近い状態を保てている。
ハンデとか数とか、そういうものに影響されない本当の決戦が始まろうとしているのだ。

単騎で軍隊に勝る超能力者。個としての圧倒的戦力。

訪れるのは、静謐。
異常なほどに音が死んでいた。
互いの心音が聞こえてしまうのではと思えるほどの無。
嵐の前の静けさとはまさにこのことだろう。


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