過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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27: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/04/02(火) 23:12:06.66 ID:Y3hy9anU0
だがもはやそんな痕跡は全く残っていない。
一〇〇三一号の死んだ路地裏と同様に、残りの妹達によって完璧な証拠隠滅が為されている。
記憶を頼りに九九八二号が死んだ、まさにその場所のはずの場所へ美琴は足を運ぶ。
そう、たしか丁度ここだったはずだ。
美琴はしゃがみ込み、一〇〇三一号にそうしたように菊の花束を供えた。
近くに転がっている石で花束を押さえ、飛んで行かないようにする。
花自体はすぐに散ってしまうだろうが、それは仕方ないだろう。
そのために散り方の汚くない菊を選んだのだから。

「……久しぶり、九九八二号」

美琴が語りかけるように、言葉を紡ぐ。
その小さな声は風に乗って流されてしまいそうなほど弱弱しいものだった。

「アンタは私を恨んでると思ってたけど、一〇〇三二号……御坂妹はそうじゃないって言うのよ。
でも死んだ人間が何を思っていたかなんて永遠に分からない。
アンタが何を思って、何を願っていたかはアンタ本人にしか分からない」


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