過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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290: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/22(水) 00:33:28.95 ID:NWEpM7fj0
「お前が回避することは読めていた。
だから、私はその隙をついたってワケだ。中房にゃ難しいかにゃーん?」

麦野は美琴にとどめを刺すべく原子崩しを数発放った。
それを必死に捻じ曲げながら美琴は磁力を使って自身の体を持ち上げ、麦野から距離をとる。
迂闊だった。まさか原子崩しにあんな使い方があるとは思いもしなかった。
片手で腹をさすり、咳き込みながらも美琴は麦野から目をそらさない。

近接戦闘はあまり上策とは言えないだろう。麦野の身体能力が高いからではない。
先ほどから美琴はいつもの戦闘スタイルがとれずにいた。
その理由は簡単で、

(ここには砂鉄がない。こんな機械機械したところじゃ仕方ないけど。
おかげでだいぶ取れる選択肢が減ってるわね)

御坂美琴の近接戦闘は砂鉄の剣に依存する。
特定の形を持たない砂鉄の剣は長さを不意に伸ばすことも、鞭のように使うことも出来る。
砂鉄は美琴の主戦力の一つなのだ。
それが使えないとなると、自然に美琴のリズムも崩れてきてしまう。
いつも取っている戦術がとれない。

「どうしたぁ超電磁砲! そんなもんじゃねぇはずだろうが!!
見せてみろよ。それとももう力を使い果たしちまったかァ!?」

そして何よりも美琴を縛っているのが彼女の性格だった。
美琴は人を殺せるような人間ではない。一方通行すら結局殺すことはなかった。
そんな美琴に麦野を殺すという選択肢はなかった。
ところが、こうなると困った事態になる。
対する麦野は全力で美琴を殺しにきているからだ。


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