過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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296: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/22(水) 00:45:53.20 ID:NWEpM7fj0
度を超えた身体強化は美琴の肉体に負担をかけている。
あまり長くは使えない。勿論強化の度合いを下げれば負担も軽くなり長時間の使用も可能となる。
だが相手が麦野沈利であることを考えると、生半可な強化では優位に立てない可能性があった。

そして今美琴が行っている強化度合いが許される最大のレベル。
更に引き上げ、究極音速の世界に突入することもおそらく出来るだろう。
ただこれ以上上げれば肉体への負担が許容量を大きく超えかねないし、音速まで行くとなると数分で体が壊れてしまうだろう。

チッ、と舌打ちして麦野は原子崩しをロケット噴射し、凄まじい勢いで美琴へと突っ込んでいった。
美琴に自分には及ばない、と言われたのが悔しかったのだろう。
その体で美琴を叩き伏せるべく、勢いに任せて膝蹴りを放った。
原子崩しを推進力に換えたその一撃は並の威力と速度ではない。

だがここでまたも不可解な事態が起こる。
麦野沈利の体は美琴の隣を素通りしていった。
美琴はその場から一歩も動いていない。にも関わらず、麦野は攻撃を外したのだ。

「な、に?」

あり得るはずがなかった。
たしかに麦野は美琴目掛けて飛び掛った。
なのに、何故外れたのか。
だが麦野の優秀すぎる頭脳は一瞬で答えを弾き出す。

「テメェ……周囲の光を捻じ曲げやがったな?」

美琴は隠すこともなく答える。
麦野は学園都市で四番目の頭脳の持ち主。
脳開発を受けている科学の最先端、学園都市で四番目ということは世界で四番目の頭脳であるということだ。
単純な頭の出来なら世界最高峰。
そんな麦野ならこんな小細工はすぐに見破られると分かっていたからだ。


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