過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
1- 20
298: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/22(水) 00:49:55.70 ID:NWEpM7fj0
「まだまだね。もう二倍」

またも溶断ブレードが爆発的な音をたてる。
誘蛾灯の虫を焼くような音が響いた。

「まだ届くわ。更に二倍」

あまりの長さに達した溶断ブレードが工場内に収まりきらなくなった。
その壁を破壊し、外にまで伸びる。

「……更に二倍」

同じ言葉を繰り返す。
あまりにも長くなりすぎたそれは、それぞれ一本の巨大な剣のようだった。
もともとの長さが三メートル超。現在の長さは五〇メートルを超えている。
それを振るう美琴とは明らかに不釣合いな大きさだった。
溶断ブレードに美琴がついている、と言った方が正しく思えるほどだった。
美琴がそれを振るえば、工場ごと丸ごと輪切りにしてしまうだろう。

そのあまりの大きさに、麦野の顔にも驚きと焦りが見えた。
美琴は不敵に笑って言った。

「ま、これくらいかな。とはいえ維持するだけで消耗はするし、長けりゃいいってもんでもないから実用的とはとても言えない。
ここまでになるとむしろ扱いにくくて仕方ないわ。
これを満足に振るおうと思ったら結構な練習が必要ね。
ただ、長さを求めるだけならもうちょいいけるわよ。少なくともアンタよりは器用だと思うけど?」

溶断ブレードが半分ほどの長さに縮む。とはいえ、それでも二〇メートルはある。
巨大な大剣が美琴の一〇指から伸びているようにさえ見える。

「実戦に使おうと思ったらこれくらいが適度なとこかしら。
この程度の長さなら扱える。ま、砂鉄があればこんなもの使うことはないんだけど」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/821.30 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice