過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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◆nPOJIMlY7U
[saga]
2013/05/31(金) 00:06:52.32 ID:Ip6KJfEp0
「好きにすりゃあいいさ。敗者にあれこれ言う権利はないしね。
全く、負けた挙句に命も取られないなんて屈辱以外の何物でもないわね」
麦野沈利は御坂美琴に敗北した。
それは何の言い訳も出来ない事実。純然たる敗北だった。
麦野沈利の全力は御坂美琴に叩き潰された。
しかも美琴はギリギリの辛勝というわけではなく、まだ幾分か余裕すらあった。
それが意味するところは美琴と麦野の間には確かな壁が存在するということ。
決して絶対に超えられない、という程のものではないだろう。だがそれでも確かに差はあったのだ。
もともと、薄々感じていたことではあった。ただ絶対に認めたくなかっただけで。
麦野を開発した研究者曰く、生存本能がかけているセーブを外せば超電磁砲を瞬殺出来るらしい。
それを麦野が聞いた時、思わず腹を抱えて笑ってしまったのを覚えている。
それはただの自爆じゃないか、と。出せない本気に何の意味があるのか、と。
それにこれは逆を言えば自爆以外に美琴を倒す術はない、という意味にもとれて。
そんな予感がついに証明されたというだけだ。
麦野が欲していたのは第三位の座だが、それ以上に美琴と自分のどちらが優れているのか、という結果だった。
その結果が出た今、そして序列へのこだわりを捨てた今、もはや麦野に美琴と戦う理由は存在しない。
「良かった……。本当に良かった……」
美琴は感極まって体を震わせた。
麦野は自分の提案を受け入れてくれた。
八月から続いた殺し合いに終止符が打たれた。
それはつまり麦野を縛り付けていた鎖が断ち切られたということだ。
もうこれ以上、目の前の哀れな女が自分を壊していく必要はない。
全てがあるべき場所に戻り、麦野はまたいつもの日常へと戻っていくだろう。
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