過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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◆nPOJIMlY7U
[saga]
2013/06/14(金) 01:23:17.82 ID:D30LGKJg0
努力の結果超能力者に行き着いた美琴でさえ、垣根からすれば所詮は秀才止まり。
能力が初めて発現した時から超能力者だった垣根帝督は、本物の天才に他ならない。
垣根は今の境地に立つのに努力をしていない。
凡人と違い、超能力者になるのに六年もかかったりはしない。
一八〇万もの学生がいつかは自分も、と夢想する終着点。
誰もが望み、そして辿り着けぬ超能力者という遥か彼方の地平線。
才ある御坂美琴が六年かけて到達した領域。
垣根帝督は、初めからその地平線の果てに立っていた。
何の苦労もなく、何の代償もなく、全ての学生を見下ろす位置にいた。
それは麦野沈利や食蜂操祈もそうだ。彼女らもまた、能力が発現した時から超能力者クラスだった。
だが垣根や一方通行は、そんな彼女たちと比べても尚、それを見下ろせるほどの圧倒的な高みにいた。
だからこそ彼らは妬まれた。そして恨まれた。
一方通行は昔から何度もスキルアウトたちに命を狙われたし、垣根も暗部で何度も命を狙われた。
だが天才というものは、往々にして異端でもある。
世界が天才についていけない、とでも言うべきだろうか。
あまりにも常人離れした才を持つ人間は、常人からすれば狂人でもある。
それはこれまでの歴史においても同様だ。
初めて地球球体説を唱えた人間。
初めて地動説を唱えた人間。
初めて物質の構造を解き明かした人間。
そうした先鋭的な天才は、世の理解を得られない。
何故ならば、天才と凡人では見ている世界が違うからだ。
そうして、垣根帝督は物心ついた時から化け物で、物心ついた時から狂人で、物心ついた時から異端だった。
誰も、垣根の見ている世界を理解できない。
誰も、垣根と同じ価値観を共有できない。
誰も、垣根に近寄ろうとはしない。
誰も、垣根のいる高みには辿り着けない。
有り体に言って、垣根帝督という人間は孤独だった。
並外れた天才であるが故に、一人だった。
学園都市の暗部という、普通の人間とは違う者たちばかりが集う場所においても、変わらなかった。
垣根帝督や一方通行といった存在は、そんな場所においても異端で、狂人だった。
もし垣根が違う世界―――たとえば魔術世界に生まれていたなら、ここまで壊れはしなかっただろう。
学園都市という土壌が悲劇を加速させてしまった。
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