過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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◆nPOJIMlY7U
[saga]
2013/06/14(金) 01:24:59.27 ID:D30LGKJg0
凡人では天才についていけない。凡人には天才の気持ちは分からない。
彼らはただ、最初から完成されていた垣根を妬むだけ。
超能力者の孤独も、超能力者の苦悩も、何も知らずに。
ほとんどの人間は、かつての佐天涙子がそうだったように、無能力者には分からない超能力者の苦しみがあることが分からない。
ただ嫉妬し、高位能力者は自分たちを見下していると盲目的に思い込み、超能力者に無能力者の気持ちは分からないと愚痴るだけ。
超能力者だからこそ学園都市の『闇』に飲まれ、天才だからこそ孤独になる。
そんな天才と価値観を共有し、分かり合えるのは同じ天才のみ。
孤独に苦しむ垣根を救うことが出来るのは、同じ境地に立つ人間にしか不可能。
そう、たとえば―――御坂美琴のような。
美琴は低能力者から超能力者まで駆け上がった唯一の超能力者だから、双方の気持ちが分かる。
レベルの低いところから始まったから、少なくとも初めから超能力者だった人間よりは、折れた者の気持ちが分かる。
超能力者まで辿り着いたから、嫉妬されて恨まれる者の気持ちが分かる。
そして何より、美琴は他人の気持ちを理解できる―――理解しようとすることのできる人間だ。
美琴は誰かに恐れられたことがある。距離をとられたことがある。
常盤台の学生たちが、婚后や白井といった一部を除いて美琴と対等に接してくれないのもそういうことだ。
彼らにとって美琴は雲の上の存在。美琴と同じ領域に至っていないから、対等にはなれない。
湾内や泡浮でさえ、「御坂様」と呼んでいるように美琴を神聖視している節がある。
彼女らは悪意があってやっているのではなく、ただ単純に尊敬しているだけだ。
だがそれこそが、天才の味わう孤独である。
美琴は唯一人、低能力者、異能力者、強能力者、大能力者、そして超能力者と正しく段階を踏んでいった。
そこには美琴の性格に裏打ちされた弛まぬ努力がある。血の滲むような思いだっただろう。
少なくとも、垣根のような他と隔絶した圧倒的才能があったわけではない。
しかしそれでも、超能力者という究極に至った美琴は他者からすれば天才に他ならなかった。
勿論中には天才と同じレベルにいなくとも対等に接し、手を差し伸べてくれる人間も存在する。
一方通行に打ち止めや黄泉川愛穂、芳川桔梗といった理解者がいるように。
麦野沈利に『アイテム』の仲間たちがいるように。
御坂美琴に白井黒子や佐天涙子、初春飾利、そして上条当麻がいるように。
だが垣根帝督には誰もいない。
孤独を癒してくれる人間が、自分を理解してくれる人間がいない。
一方通行や美琴、麦野と垣根。何が違ったのだろう。
何故同じ化け物であるはずの彼らにはそういう人間がいて、垣根にだけはいなかったのか。
同じ超能力者なのに。麦野や美琴には仲間がいる。
だが彼女たちはまだいい。自分よりも下だから、まだ引き返せる範囲の化け物だったのだと思える。
しかしあろうことか自分と同等以上の化け物であるはずの一方通行にまで、理解者が現れてしまっている。
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