過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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437: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/06/17(月) 22:19:49.49 ID:FsBcNsiJ0
もはやここがどこなのかも分からなかった。
第七学区の外なのか、それとも出てないのかどうかも分からない。
ただ魂が抜けてしまったかのように、垣根帝督はいた。

(……俺は)

何を求めている? 何が不満?
そんなことも分からない自分にいい加減呆れさえ覚える。
ただ一つ明らかなのは、既に御坂美琴の命は失われてしまったこと。
この手でその命を刈り取ったこと。

美琴の命を刈り取った生々しい感触が、経験し慣れた殺人の手ごたえが。
今も消えることなく、鮮明に残っている。

上層部から殺害は禁じられていたはずだが、もはやそんなことは記憶から消えている。
そして美琴を殺したことはこれまでの日々の終焉を意味していた。
もう、二度とあの日々に戻ることは出来ない。

だがそれでいいはずなのだ。垣根帝督は裏方の人間で、陽だまりで笑っているような人間ではない。
そんなことは許されないし、出来もしない。
もともと美琴に近づいたのだって、先ほど本人に言ったようにあくまで観察のためで、

(観察……ね。馬鹿げてやがる)

垣根が美琴に接触したのは『スクール』より下った仕事のためだ。
しかしこれまでの日々を考えてみる。脳内で膨大な記憶の海へと飛び込む。
垣根帝督は、しっかりと仕事をこなしていたか?


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