過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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◆nPOJIMlY7U
[saga]
2013/06/17(月) 22:47:56.08 ID:FsBcNsiJ0
だが垣根にはやはりそんなことなど意識の外だった。
これが八つ当たりだということは分かっていた。それでいてもう、止まらない。
止める気もない。何故なら、
「……テメェは悪党だろうが。一万人以上殺してきた、俺と同じ本物のクソッタレなんだろうが」
一方通行が手に持っていたビニール袋をぽい、と投げ捨てる。
中身が飛び出したがそんなものには目もくれない。
今の一方通行の意識は、全て垣根帝督に割かれていた。
そして垣根帝督のタガが外れる。
どれだけ考えても分からなかったことが、絶対に口に出せないようなことが内から湧き出てくる。
流れるような自然さで、垣根の本心が言葉となって吐き出された。
「なのに、何故テメェは最終信号と一緒にいられる。どの面下げて善人と接していられる。
俺は、俺はあいつらとはいられねえってのに。どんなに望んだって許されねえのに。
なのに!! なんでテメェは平然と澄ました顔してやがんだ!!
テメェにそんな権利はねえっつってんだよこのクズ野郎がァァァァあああああああああああああああああああああッ!!!!!!」
何てことはなかった。こんなにも簡単な答えだった。
垣根帝督は上条当麻や御坂美琴という女の子と一緒にいたかった。
ただ一般的な友達のように、そこにいて笑っているだけで幸せだった。
それは絶対に叶うことのなかった、夢のような日々だった。
けれど垣根は悪党。だからそんな夢からは目を覚まさなければならない。
でも美琴とは一緒にいたい、という矛盾した願望。
その願いは、その夢は、自らの手で摘み取ったけれど。
そして、だからこそ打ち止めと平和に暮らす一方通行が羨ましかった。
自分と同じ悪党なのに。なのに自分とは違う結末を手にしている一方通行が羨ましくて、妬ましくて。
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