過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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◆nPOJIMlY7U
[saga]
2013/06/24(月) 00:17:42.31 ID:Q/pVMErx0
(マズい、そろそろマズい!! ……いや、落ち着け、気を静めろ。頭を回せ。
激情に流されるな。細かいダメージを蓄積させるんじゃなく、決定的な一撃を決めることだけ考えろ)
垣根の翼による刺突が、一方通行を貫く。
打撃が、一方通行を捉える。
斬撃が、一方通行を引き裂く。
一方通行からの攻撃を受け体中から血を流しながら、それでも確実に垣根の攻撃も通っていた。
だが、致命傷は与えられない。
何度攻撃が当たっても、捉えても、絶対に致命傷は外される。
垣根の六枚の翼は的確に人体の急所六箇所を狙っているのに。
垣根もまた致命傷だけは何とか避けてはいるのだが、それでも垣根の中に無視できぬ焦りが生まれる。
「何を焦ってやがる、早漏が」
一方通行が嗤って言った。
その声には余裕さえ感じられる。事実、先ほどからずっと一方通行の攻撃の多くは垣根に突き刺さっていた。
垣根が一方通行に食らわせるよりも多く、彼は攻撃を決めていた。
「……ッ、うるせえよクソモヤシ。テメェは自分の身の心配してろ。
これから俺に壊されるその体をな」
一方通行ははぁ、とため息をつき、垣根の防御を掻い潜り再度蹴りを叩き込んだ。
すぐに体制を整えた垣根と一方通行が再び平行に飛び回りながら激しい攻防を繰り広げる。
突如として二人が直角に進路を変え、お互いが最短距離でぶつかるように移動する。
二人の体が再度交差し、双方の体から鮮血が舞った。
だがそんなことなどお構いなしに、一方通行は垣根に振り返った。
「そもそも、なンで俺とオマエが第一位と第二位に分けられてるか知ってるか」
両手を大きく広げて、一方通行は言った。
「その間に、絶対的な壁があるからだ」
ゾワッ!! という威圧感が狂ったような嗤いを浮かべる一方通行から発せられた。
垣根は腹の底からこみ上げてくる怒りを無理やりに抑え込み、一方通行より高く舞い上がる。
バサァ、と翼を広げ、月光を未元物質のスリットを通すことで変質させ、目の前の男へと照射した。
だがここで事態は一変した。
『未元物質』というこの世のものではない物理法則に従って変質した月光は、一方通行の『反射』を破ってダメージを与えるはずだった。
現に、少し前まではそれは有効打だった。そう、少し前までは。
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